一カ月でTOEIC 700点を目指す!自宅でできる勉強方法

資格と学習
資格と学習

少し前の結果ですが、私はTOEICで895のスコアを達成しました。

これは2016年5月時点でのことですが、この点数で別記事にも書いた東工大MOTの英語試験にも提出し、結果無事合格しています。

とはいえ私の出自は理系であり、もともと特別な英語学習や留学の経験は皆無です。国内の英語予備校にすら通っていません。

TOEICに関する勉強はすべて、独学、かつ数冊のテキストで完結しました。また、受験の日取りが決まってから本格的に勉強したため、1〜2ヶ月の短期集中型です。

また、895点を取ったさらに3年ほど前には890点を、就活のために大学院生の時に受けたときは830点を達成しています。いずれも同じテキストを使い、集中的に取り組みました

ですので、2016年5月にたまたま取れた訳ではないことはご理解いただけるかと思います。

本稿では、短期集中型でTOEIC高得点を目指すためのテクニックについて説明します。さほど難しいことはやっていないことがお分かりいただけると思いますので、再現性のある手法だと信じています。

後半に再掲しますが、私の1〜2ヶ月の勉強法はこれだけです。

TOEIC攻略に必要なのは、本番と同じ問題数、目安時間で、できるだけ本番に近い良問をいかに沢山こなせるか「のみ」です。

この記事は、このような人に向けて書いています。基本的には『ゆっくりじっくり英語を理解するよりまずスコアを取りたい』人向けです。

  • 英語力は低くないはずなのに、TOEICテスト本番になると点数が伸びない
  • テスト中毎回時間が足りなくなる
  • これからTOEICに取り組みたいが、何から手を付けていいのかわからない
  • 仕事や学校の合間に勉強をするため、とにかく短期間で効率的に習得したい

TOEICのテスト形式とは

まず、TOEICで高い点を取るために何よりも必要なことは、この試験に毎回共通する項目を把握することです。

具体的には全パート、出題集、時間配分で、これは大きく形式が変わらない限り同じです。下の表を見てください。

パート内容出題数時間配分
1(L) 写真描写問題 6問63分
2(L) 応答問題 25問259分
3(L) 会話問題 39問3917分
4(L) 説明文問題 30問3016分
5(R) 短文穴埋め問題 30問3010分
6(R) 長文穴埋め問題 16問1610分
7(R) 1つの文書:29問
複数の文書:25問
5475分

パートのあとの(L)と(R)はそれぞれリスニングとリーディングを表します。

表から計算して頂くと分かるように、リスニングパートは1〜4で合計45分、リーディングパートは5〜7で合計75分の総計120分、すなわち2時間ちょうどでTOEICのテストは構成されます。

リスニングはテープを流すだけなのでペース配分はコントロールできません。各セクションごとに冒頭十数秒程度のインストラクション(案内)がありますが、それも込みで全70問ありますので、一問あたり30秒程度で進行していきます。

最初のうちはまずリーディングセクション、特に最後のPart7で時間が足りず、完答できないことが多いです。

また、本稿では2020年時点最新の情報で構成されていますが、実は2016年5月の回すなわち私が895点を達成した会から俗に「新形式」と呼ばれる形式に変更されています。

私はつまり新形式の受験第一号で高得点だったので、下記の勉強法は少々環境が変わろうとも通用するものと思っていただければ幸いです。

【TOEIC対策】900越えの私が新形式と旧形式の違いまとめてみた
こんにちは!ATSUです。 皆さんは、2016年5月から、TOEICが新形式へ移行したことを知っていますか?これによって出題形式が一部変更され、新形式に対応した公式問題集や模試なども次々と現われてきました。 そんな中、久しぶりにTOEICを受験される方や今回初めて受験される方は 「そもそも新形式何がどう変わったの?」 ...

TOEICを制すにはまずペース配分とパターン分析から

上記の通り、TOEICは特にリーディングの後半で時間が足りなくなると思って間違いのないテストです。

なにせある程度の長さを読み、かつ文脈まで読み取れないと回答できないパート7の問題も、かけていい時間はせいぜいが60~90秒です。それ以前のパート5,6では1問あたり平均30秒で回答する必要があります。

まずは、これが全体を俯瞰した事実であることを強く認識してください。

日常的に英語を読むことに慣れていない人ならまず「そんなハイペースで読めない!」と思うことでしょう。実際その通りです。

私を含め、ほんとうの意味で高度な英語スキルを持たずしてTOEICで高得点を出す人は必ずしもすべてを読んで理解して、回答を吟味しているわけではありません

すべてを読んでいるわけでは無いとしたら、当然ながらそこには何らか省略のためのテクニックがあるはずです。次のセクションではそれを説明します(※)

※厳密に言うと、テクニックが通用しない問題も一定数存在します。ですが、そういった問題に割く時間を捻出するためにも次のテクニックは重要です。

基本的には、下記のテクニックを駆使しつつ、上記の一問あたりの回答時間を厳守し、機械的なペースで問題を解いて行くことが本稿で解説する手法の大戦略です。さもなくば、問題数に圧倒されて終わること請け合いです。

パート1~4 リスニングのパターン分析とテクニック

このセクションでは、リスニングパート1〜4についてテクニックを解説していきます。

パート1:写真描写問題

パート1は写真を見て短い質問に答えます。テクニックは下記に要約されます

  • インストラクションを聞いてから写真を見ては遅い。パート1の形式はわかっているのだから、案内は無視してすべての写真をざっと見る
  • 「写真から確実に言えること」しか正解にならない。曖昧だったり、解釈によるような選択肢は切っていい
  • 写真に写らない単語は無視していい。見たままのことしか正解にはならない
  • 似た発音で引っ掛けてくるケースが多い。上記と同じく、写真に登場しない単語は切って対応する
  • 前提として、パート1ではまず1問も落とさないくらいの正答率が望ましい

パート2:応答問題

パート2はごく短い会話問題です。多くは10単語以内の短いやりとりを聞いて、その後読み上げられる選択肢に回答します。テクニックは

  • 問題文の冒頭に全集中する。前の問題の回答で迷っていると、次の問題に集中できない悪循環が生まれてしまう。必ず問題文にフォーカスする
  • 5W1Hのような疑問詞を聞き逃さないようにする。8割くらいの確率で疑問詞が出るし、何を問われているかを知っていれば説ける問題も多い
  • 疑問詞が出てくる問題に対し、Yes/Noで答えている選択肢は間違いであることが多い

パート3:会話問題

パート3は会話問題です。十数単語程度の会話文が2往復程度交わされることが多いです。旧形式では2人による会話ですが、新形式ではまれに3人会話の問題も出てくることがあります。

パート1,2との大きな違いは、一つの文章に対して複数の設問があること、問題文と選択肢が記載されていることです。この特徴によりテクニックはも多少変わってきます。

  • インストラクションは聞かず、最初にまとめて設問と選択肢を読み、会話の流れを予測しておく
  • 予測した会話の流れと照合しつつ、問題を解く
  • 回答の猶予時間に次設問を読む。会話が終わってから数秒程度、マークの時間が与えられる。数秒でも早くマークし終え、次の問題に取り掛かりたい
  • それでもだめなら諦める。リスニング全般に言えることだが、一度聞き逃すとフォローはできない。解けない問題は諦めて次に集中したほうが良い

パート4:説明文問題

パート4は長めの文章音読問題です。パート3は複数話者ですが、パート4はひとりの話者が話します。状況設定としては病院や交通機関のアナウンス、留守番電話のメッセージなどがよくあります。

テクニックはパート3と共通するところが多いのですが、

  • インストラクションは聞かず、最初にまとめて設問と選択肢を読み、内容を予想しておく
  • パート3にも言えることだが聞きながら設問を読むというのはかなり難易度が高い。精度を落とす要因になるのでやめたほうがいい。一度すべて聞いてからまとめてマークすること推奨
  • やはり同じく、聞き取れなかった問題は何をどうやっても回答できない。諦めて次に備えよう

パート5~7 リーディングのパターン分析とテクニック

ここからはリーディングのテクニックになります。

繰り返しになりますが、ペースをコントロールできないリスニングと比べ、リーディングは時間配分ができてしまうぶん後半で時間が足りなくなります。

また、テスト全体で120分ありますので文章が長くなる後半ほど体力集中力がなくなってきて挫折しがちです。

細かなテクニックの前にこれだけは覚えて置いてほしいのですが、リーディングで集中力がなくなってきたからといって、問題の冊子をめくって「あと何問あるのかな?」とやってはいけません。心が折れますし、何よりただでさえ時間が足りないので無駄です。

パート5~6 短文/長文穴埋め問題

パート5と6は一つの文章の長さが異なりますが、文章の穴埋めが選択肢になっている点については同様です。

また、基本的なテクニックについては似通っているのでまとめて列挙します。

  • まず、回答の選択肢を見よう
  • 次に、穴埋めする前後を見よう
  • 基本文法から、この2つのテクニックだけで回答が絞れる、または1つに決まる:expectの後なのでto不定詞をとる、空欄の前にtheがあるので最上級、など
  • テクニックが通用しない問題は全体を読んで把握するしかない
  • パート5,6を通して一問あたりの時間は26秒しかない。読解スピードに自身が無いのならテクニックで溶けない問題はパスしたほうがいい
  • パート6では穴埋め要素に加え、長文読解の要素も入ってくる。リスニングと同じように、まず回答の選択肢を見て何を言っている文章なのかを把握しておこう

パート7 長文読解

最後にして最大の鬼門がパート7です。正直これだけで本が一冊書けるほどなのですが、可能な限りコンパクトに説明したいと思います。

まず、パート7ではやや長めの文章を読んで2〜5問程度に回答する形式となっています。文章は手紙、スケジュール表、求人広告、お知らせなど様々な形式があります。

また、一つの文章を読んで答える設問が29題、二つの文章を読んで答える設問が25題あります。二つの文章とは例えば

  • メールと、そこに添付されていたプロジェクト計画表
  • メールと、そこに添付されていた請求書
  • 顧客からの問い合わせと、担当者からの回答
  • 求人と、そこにアプライしてきた候補者の経歴書

などがあります。どれも日常生活でよく目にするものですが、形式に慣れていないとまず解けないです。

テクニックが効きづらいパートではありますが、最低限下記には気をつけましょう。

  • やはり設問から先に読む。何を伝えたい文章なのかを把握しないまま読み進めると回答で迷うことがおおい
  • 1問60秒ペース遵守。難しい問題に悩むより、次の易しい問題に集中したほうが効率が良い
  • 数字や日付に注目。設問や選択肢の中に数量、日付、時期などを問う問題は文中から証拠をつかみやすい。もし全体の意味を捉えるような難しい問題に歯がたたないのならこうした問題は落とさないよう注力すべき
  • 二つの文章問題では5問のうち1〜2問目がひとつめの文章、3〜5問目がふたつめの文章に証拠があることが多い。基本的にはリスニングと同じように出題と問題の順番が入れ替わっているパターンは少ないと思っていい
  • 二つの文章全体を読んで把握するのはTOEIC全体でもっとも難しい問題。場合によっては潔くパスするのも点数を取るためには必要

質の良い教科書選び

次に、上記のテクニックを踏まえて最低限必要な単語力や、問題への慣れを養うためのテキストを選びます。

選ぶと言っても基本的な戦術は先程述べた分が全てなので、私の推薦するテキストの基準は「本番の形式と語彙に可能な限り近い」「問題数が多くかつ値段が高くない」の2点のみです。というよりこれに該当しない世の多くの参考書問題集は買う価値がありません。

XXX点突破!みたいなタイトルの本はとてもたくさんありますが、正直満点でも目指す人でない限り目標点数毎にテキストを分ける意味は薄いと思います。なぜなら、基本戦略はいつも同じですし、後はいかに質のいい問題をたくさん解くかしか結果を左右するものは無いからです。

単語(語彙力)だけはそれに限らないかもしれませんが、TOEICのために単語帳をやるのはあまりに非効率です。特に時間のない社会人にはオススメできません。それよりも実戦に近い学習の中で単語もフォローしたほうがよりダイレクトにスコアアップに効きます。

下記に図書の推薦はしますが、上の条件さえ守れていれば正直他のテキストでもいいと思います。

スタディサプリEnglish

イ・イクフン語学院シリーズ

極めろ!リーディング解答力 TOEIC® L & R TEST PART 7
Amazonで正生, 関, イイクフン語学院の極めろ!リーディング解答力 TOEIC® L & R TEST PART 7。アマゾンならポイント還元本が多数。正生, 関, イイクフン語学院作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また極めろ!リーディング解答力 TOEIC® L & R TEST PART 7もアマ...

極めろ! リーディング解答力 TOEIC® L & R TEST PART 5 & 6

イ・イクフン語学院公式厳選ドリル VOL.2 TOEIC TEST リーディングPart7

まずオススメなのが「イ・イクフン語学院」シリーズです。原著の一人イ・イクフン氏は韓国の方です。

余談ですが、そもそもTOEICは英語を母語としない人々向けのテストで、特に日本と韓国で人気のある資格です。韓国はある意味日本よりも学歴職歴に厳しい社会なので、自然とこうした試験対策本も発展しています。しかし、邦訳されているのは珍しい。

本書はなにより良質な問題と語彙を揃え、しかも分量が多いです。値段も3,000円以上するものはありません。

私は旧形式対応のものを一揃い持っていますが、正直これさえあれば他の内容の薄いテキストは必要ない、と思えるくらい充実していましたし、実際に何周も解きこなしました。

TOEIC(R)テスト新形式精選模試シリーズ

TOEIC(R)テスト新形式精選模試リーディング2
Amazonで加藤 優, 野村 知也, Paul McConnell, 中村 紳一郎, Susan AndertonのTOEIC(R)テスト新形式精選模試リーディング2。アマゾンならポイント還元本が多数。加藤 優, 野村 知也, Paul McConnell, 中村 紳一郎, Susan Anderton作品ほか、お急...

TOEIC(R)テスト新形式精選模試リスニング

次はジャパンタイムズ社のTOEIC(R)テスト新形式精選模試シリーズです。こちらもシンプルに良問がたくさん、という点で素晴らしい書籍です。

リーディングとリスニングで別れていますが、どちらも2,000円くらいなので両方買って損はないと思います。

問題数はどちらも500問なので、本番5回分相当です。

ちなみに後述しますが、私の勉強法では問題集の単元は「本番n回分」でカウントします。分量は多く見えてもこのnが小さい問題数は前述の買う価値がないものに該当します。

公式 TOEIC Listening & Reading 問題集シリーズ

公式TOEIC Listening & Reading 問題集 6
AmazonでEducational Testing Serviceの公式TOEIC Listening & Reading 問題集 6。アマゾンならポイント還元本が多数。Educational Testing Service作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また公式TOEIC Listening & Re...

3つ目は公式問題集です。本番2回分が入って3,000円超えなので実は一番パフォーマンスが悪いのですが、公式だけに間違いは無いので『最後の仕上げ』にのみ使うのがいいかと思います。もちろん2時間きっかりと時間を区切って。

勉強方法

最後に勉強方法です。

普通この手のブログですと勉強方法から入りがちなのですが、私がこのセクションを最後にしたのにはもちろん理由があります。

それは、『間違った戦略、間違ったテキストを使った勉強は非効率であるばかりか変なクセがついてマイナス』であるという私の思いに基づいているからです。

ですので、まずはTOEICというテストの構造や必要な対策から勉強方法が帰納的に導かれるべしという順番でこの記事も書かれています。

【本番1週間前まで】必要なものはテキストとスマホと集中できる環境

私の勉強法は至ってシンプルです。

それはパートごとに決まった問題数を、決まった時間で解くことを1セットとし、それ以上細かく分割しないことです。

これは何を言っているかと言うと、例えばパート5を勉強するのであれば、30問を1セットとし、16分間をストップウォッチを使って測ります。16分で終わらなくても回答は打ち切り、答え合わせと、どこで時間をロスしたかを分析します(たいてい、どこか特定の場所で悩みすぎている)。

逆に15分で30問解き終えたからといって31問目を解くことはしません。

この理由は、TOEICとはあくまで問題数と目安時間が固定されたテストであることに由来します。

必要なペースで、必要な問題数を解くリズムを私は何より重要視しています。実際、これこそが短期間でスコアを最大化するためのコツだと思っています。

ボクサーが日頃から1ラウンド180秒単位でトレーニングするように、TOEICで勝ちたければTOEICのリズムを身につける必要があります。逆に言えば、それさえ愚直に続ければ誰でもある程度のスコアが取れるように出来ています。

TOEIC攻略に必要なのは、本番と同じ問題数、目安時間で、できるだけ本番に近い良問をいかに沢山こなせるか「のみ」です。

【本番まで1週間】仕上げの公式問題集で「つなぎ」の練習

ここまでで基本的な得手不得手と、TOEICテストのリズムに慣れることが出来たかと思います。

最後の1周間は公式問題集を使って全体の流れと「つなぎ」の練習をします。

「つなぎ」とは私の造語ですが、例えばパート1が始まる前のインストラクションで写真を読んでしまったり、パート3の終了アナウンスを無視してパート4の設問を読み込むなどの、本番に発生する数秒〜十数秒の時間の使い方を学びます。

また、くれぐれも公式問題集をやるときは2時間邪魔の入らない環境を確保してください。解き終わりさえすれば採点は後でやっても良いです。とにかく、本番と同等の環境を確保しなければ公式問題集にチャレンジする意味はありません

まとめ

本稿では、TOEIC攻略のためできるだけ無駄を省いたやり方について説明しました。

全体を通して見ると、「正しい理解と戦略を立てること」と「ペースと環境を確立すること」の大切さについてご理解いただけたかと思います。

これは実はTOEICだけではなく、ほかの資格試験や受験など、ある程度形式と傾向の決まった全ての勉強に応用の効くことです

この記事を読んでいただいている方はきっと皆さんお忙しく、資格試験のみに時間を使うことはできない方ばかりでしょう。

私は最低限の労力でパフォーマンスを上げるための努力が怠惰だとは思いません。むしろ仕組みや本質を理解することは何よりも大切なスキルだと思っています。

この記事が皆さんのTOEIC勉強、ひいてはより豊かな生活に微力ながら貢献できることを願っています。

今回は以上です。お読みいただきありがとうございました。

スタディサプリEnglish

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
Huli

IT企業で働いています。このブログではIT、キャリア、資格などについて発信しています。My opinion is my own.

Huliをフォローする
the Biztech blog

コメント

タイトルとURLをコピーしました