突然ですが、最近まで使っていたドコモ系MVNO(格安SIM)のU-mobileをやめて、2014年から5年ぶりにドコモへと回線を戻しました。
理由は色々あるのですが、一言で行ってしまうと通信の遅さに耐えきれなくなったのが最大の原因です。
今回は一時脚光を浴びた格安SIMを5年間使い続けて思ったことと、なぜそれをやめて大手キャリアへ回帰したのかを話したいと思います。
U-Mobileの批判やドコモのサービスプランをご紹介する記事ではありませんのでその点はご了承ください
MVNOのここが耐えられなくなった
とにかく遅い
前述の通り、格安SIMをやめた一番の理由は通信速度の遅さです。
より厳密に言いますと、私の自宅と職場のある東京23区内及びその移動中である電車、かつ朝9〜10時頃、昼12〜13時頃、夜19時頃の通信速度が極めて遅くなりました。
MVNOの仕組みとして、大手キャリア(多くはドコモまたはau)から回線設備の一部を借り受けて運用しています。
キャパシティの上限があるため、多くの人がスマホを利用する場所や時間においては非常に回線が混雑し、結果的に通信が遅くなります。

最初はこの現象はU-Mobile特有の現象かと疑いましたが、色々と調べるうちにMVNO全体の仕組みに共通するようでした。
※Y-MobileとUQ Mobleは仕組みが少々異なるためその限りでは無いようですが
サポートがよくない
これは仕方ない部分もあるのですが、基本的にMVNOでは大手キャリアのようなサポートはありません。
とはいえ最低限の案内やトラブルシューティングはWeb上にあるため、普通に検索すれば問題ありませんでした。しかし、契約やIDPWで困ったときはどうしても問い合わせをしなければなりません。
一応、電話とフォームで受付はあるのですが、人も少ないのかレスポンスが良くなくストレスでした。これは実店舗を構える大手キャリアには敵わない点かと思います。
Webやアプリが使いにくい
そもそも私が2014年にドコモをやめてMVNOにうつった理由は値段ではなく手続きなどの煩雑さでした。当時は事あるごとにドコモショップに行かねば手続きができず、しかも店舗は大変混雑するため1,2時間待つこともざらでした。
一方でMVNOであればすべての手続はネット経由で済みます。当時は地方に住んでいたこともありこの手軽さが非常に便利でした。
が、そこから数年で状況は大きく変わりました。Webは完全にモバイルファーストになり、大抵のことはスマホでできるようになりました。金融など、一部サービスは未だに遅れを見せていますが、この辺りは当ブログの他の記事でもご紹介しています。
久しぶりに調べてみると今はドコモでも大抵のことはネットでできるようになっていて、昔ほどの不便さをないのかと思いました。
2020年以降の5Gを見越して
最後の理由がこちらです。ご存じの方も多いかと思いますが、2020年春より大手3キャリアを筆頭に次世代モバイル通信の5Gが開始されます。


これに伴い、Appleの秋の製品発表会でも5G対応モデルが発表されると噂が出るなど、着実に世の中的な下地が整いつつあります。
私が大手キャリアを再び選んだ理由
上記でほとんど説明してしまいましたが、まとめて言ってしまえば、この数年の技術の進歩等によりかつてMVNOが持っていた手軽さの優位が消えてしまい、一方でユーザ数も増えたがために通信速度は遅くなってしまったことがあったかと思います。
かつては大手キャリアのプランでは本体料金を割り引く代わりに割高なプランしかなかったり、ちょうど2年のタイミングで解約しないと1万円を超えるような解約金を請求されたりしたのですが、監督官庁たる総務省かか事実上の指導を受けてこれらの制度はなくなりました。


ちなみに私の入ったプランでの解約金は1,100円です。なんの気無しに店員さんに訪ねたところ、上記の流れにより解約金はかつての1/10になったとのことでした。
料金そのものは多少高くはなりましたが、かつてのような見えざるコストは随分解消されており、相対的にMVNOのコストメリットも小さくなったのかなと感じています。
というようなことを思い、私は時代の流れに敢えて逆行し、再びドコモへ回線を移しました。
今回は以上です。お読みいただきありがとうございました。
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