【11/2追記】認定証が来ました。720/1000で合格のところ、739点。ギリギリ。。。
最近AWS Solution Architect Associate(SAA)に合格しました。比較的短い勉強期間で合格できましたのでその方法と教材について解説します。
なお、AWSのその他の資格とMicrosoft Azureに関する資格は別の記事にまとめておりますので併せてご覧ください。
AWS Solution Architect Associateについて
AWSの資格は難易度とジャンルから基礎〜プロフェッショナルと専門知識に別れています。基礎レベルだと約6ヶ月程度の実務利用程度で、アソシエイトとプロフェッショナルはそれぞれ1年、2年程度の利用期間を経て得る知識に相当しています。


その中でAWS認定ソリューションアーキテクトは、顧客がAWSを利用する際に要件に応じて最適なサービスの組み合わせやを提案することで、スペック、コスト、可用性、運用性、スケーラビリティなど各種のクライテリアの達成を促します。AWSを使った際の問題解決のための仕組みや構造を設計する人というイメージです。
実質AWS系資格の登竜門になっており、エンジニアであればまずここを狙いに行くのが良いのではないでしょうか。また、その性質上ITコンサルタントや運用設計の方も持っておいて損のない資格です。AWSの基本的な知識が網羅的に手に入ります。
受験時間や問題数は筆者受験時点で下記のとおりです。
試験時間 | 140分(基本60~70分で一通り解けるが)。簡単なアンケート込み。 |
試験場所 | 任意のテストセンター |
出題数 | 65問。4〜5つの選択肢から1〜2個を選択 |
出題範囲 | AWSのメジャーなサービス群から。下記参照。 |
合格点数 | 720/1000 |
受験のバックグラウンド
今回の受験における基本的な情報と私のバックグラウンドです。
- 勉強期間:2019年9月末〜10月31日の一ヶ月強
- 試験日:2019年10月31日@都内テストセンター
- 動機:キャリアアップと仕事に利用したいため
- AWS実務経験:なし。試験勉強でいくつかのサービスを少し利用
- 普段の仕事:IT企業の営業(インサイドセールス)
- その他バックグラウンド:Azure有資格者、Python初心者レベル
となります。ご覧いただいたように普段からAWSを使っているわけではありませんし、勉強期間も短い方だと思います。
効率を意識して学習しましたのでご参考になれば幸いです。
出題と設問のポイント
出題問題はAWSのWell-Architectured Frameworkという、システムの設計ガイドラインに則って作られています。下記5つのポイントに沿うように色々なサービスの利用と組み合わせ方法を問われます。


特に出題頻度が多いサービスは下記のとおりです。
- コンピューティング(EC2とELBの使い方)
- ロードバランサー(ELB、ALBが特に)
- ストレージ(ELB、S3、EFSが多い。特にS3は超頻出問題)
- ネットワーク
- データベース(RDS、Redshift、DynamoDB、Aurora、ElastiCashぜんぶ大事)
- 監視系(CloudWatch、CloudFront、フローログなどなど。個人的に苦手)
- キューイング
- セキュリティ、暗号化、データ保護…
といった感じです。特にストレージとコンピューティング、DBあたりはちゃんと理解しないと取り切れない印象を受けました。
利用した教材と勉強方法
次に私の利用した教材と、短期間で要点を押さえるための勉強法について解説します。
オススメの教材
利用した教材は参考書が数点と問題集になります。以下に寸評とともにご紹介します。
●参考書

2019年に出版された新しい参考書。Amazonのベストセラーにも選ばれています。
参考書としては私も一番利用しまして、章立てがSAAで問われる順になっているので受験者的には有り難いです。
ちなみに、AWSのサービスはしょっちゅうアップデートされ、試験もそれに追随するため、参考書も最新であるに越したことはありません。

通称黒本。頭から読むというより調べるときのインデックス向けな気がします。私は困った時はググっていたので正直こちらはあまり読まず…。


こちらは書籍ではなくオンライン学習サービスのUdemyの講座になります。ハンズオンが充実していてアカウントの新設からサービスの設定から教えてくれます。
最後には本番さながら65問の模試が3回分ついていて問題集としてもGoodです。
是非購入をおすすめしますが、定価12,000円とかなり高価です。しかし、頻繁に90%〜オフのセールをやるのでその時を狙いましょう。有効期限は無いので安い時に買うのがおすすめです。
●問題集


こちらは前述のUdemy講座と同じ方が作っている問題集です。全5回分になっています。
個人的にこれには一番お世話になりました。なんならそのまま出た問題もあります。
基本的に高難度というか、迷いやすい問題を敢えてピックアップしているので、なかなか初見で合格点は取れませんが、逆に繰り返しといてクセのある問題に慣れれば本番は簡単に感じます。
こちらもぜひ購入されることをおすすめします。
オススメの勉強方法
さて、勉強方法ですが、私は資格試験系では基本的に教科書より問題集ファーストで進行することをオススメしています。
具体的には上記1つ目の本や、Udemyのハンズオンを一通りやってサービス名と大体の役割を把握したら後は問題集を繰り返し解くのが最善策だと思います。
問題を解く中で必ず詰まるところや腹落ちしないところも出てきますのでそこは参考書でフォローして下さい。AWSは公式とサードパーティのドキュメントが非常に充実しているのでググった方が早いかもしれません。
(それに比べてAzureはほんとにもう…)
また、ググっていれば自然に当たるとは思いますが、サードパーティの資料の中ではクラスメソッド株式会社のブログ、developers ioが量質ともに最も優れているかと思います。


SAAを受験するまでの手続き
最後にSAAを受験するまでの手順です。こちらにアクセスして下さい。


上記ページの「試験のスケジュールを立てる」ボタンを押して下さい。そうするとこんなページにリンクすると思います。


サインインして進めましょう。AWSまたはAmazon.co.jpのアカウントを選べます。支払いがあるのでAmazonのアカウントの方が楽な気がします。
後はテストセンターの場所と試験の日時を選んで支払いを済ませば受験バウチャーがメールの方に送られてきます。当日は15分前くらいにはテストセンターへ行きましょう。身分証明書を忘れずに。
あとは本記事を参考にテストと戦いましょう!
今回は以上です。お読みいただきありがとうございました。
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