Amazon、DBをOracleからAWSへ移行|相次ぐOracleワークロードのクラウド化事例について

Amazon Web Services
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つい最近こんなニュースを見ました。

アマゾンのコンシューマー事業、データベースをオラクルからAWSへ移行完了
Amazon Web Services(AWS)は、アマゾンのコンシューマー向け事業が、オラクルのデータベースからの移行計画を完了したと発表した。

この記事によると、AWSは米国時間10月15日、Amazonのコンシューマー向け事業が、Oracleデータベースからの移行計画を完了し、7500近くのOracleデータベースに格納されていた75ペタバイトのデータをAWSの複数のデータベースサービスに移行させたと発表しました。

これまでAWSではなかったのが多少意外ではありますが、データベースの移行はそれだけ大仕事ということでしょう。

こちらのブログにもあるように、既存のワークロードがOracleに依存していればいるほど移行は大変になります。移行先としてはAWSだとAmazon RDS PostgreSQL または Amazon Aurora PostgreSQL が多いようです。

※RDS:AWS上で動くRDBのマネージドサービス。PostgreのほかSQL Serverなどもサポート
※Aurora:AWSの分散型でマネージドなDBサービス。高い耐久性を誇る

カテゴリワークロードの種類移行の難易度必要な人時
1ODBC/JDBC のワークロード
2軽度の Oracle 機能のワークロード
3Oracle 機能の重度のワークロード
4Oracle 固有のアプリケーションフレームワーク移行は困難N/A
5OCI のワークロード

その他のOracleからAWSへの移行事例

もちろん、Amazon以外の企業でもOracleからAWSへの移行事例は増えて来ています。

住信SBIネット銀行では2020年を目処にインターネットバンキングのシステムをすべてAWSに移行することを発表しています。すでにWebサーバとAppサーバの移行は完了していて、あとはDBサーバを残すのみとなっています。これもAWS Aurora Postgreへの移行ですね。

住信SBIがAmazon Aurora採用、Oracleからの移行でコストはどこまで減るか
 住信SBIネット銀行は2020年3月までに、インターネットバンキングシステムで利用している米オラクルのデータベースソフトをAmazon Web Servicesの「Amazon Aurora PostgreSQL」に移行する。コスト削減が目的だ。

インターネットバンキングシステムはこれまでオンプレミス環境で稼働し、DBは「Oracle Database 11g」の最上位版である「Enterprise Edition」を利用。Oracle DBのクラスタリング機能「Real Application Clusters(RAC)」で3ノード構成を組み、可用性を高めていた。これをAWSのフルマネージドのDBサービス「Amazon Aurora PostgreSQL」に移行する。プロジェクトは2018年7月に開始し、2020年3月に移行を完了する予定だ。

https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00001/01933/

また、名刺管理で有名なSansanもAWSのAuroraを駆使しています。(AWSサミット初日の講演でその旨発言がありましたが、明確にOracleとは言っておりませんでした。あくまでEnterpriseむけDBMS…のような言い方でしたが、多分そうでしょう)

このように、システムコストの削減と運用負荷低減目的でクラウドのDBに個人情報を載せることも最近はどんどん多くなってきました。

一昔前まではクラウドに個人情報を置くことに拒否反応があったものですが、最近ではこうした反応もどんどん解消されてきていると思います。

その他クラウドのOracleへの対応

当然、AWS以外のクラウドでもオラクルへの対応を発表しています。2019年6月5日にはMicrosoft AzureがOracleクラウドとの連携を発表しています。

マイクロソフトとオラクル Microsoft Azure と Oracle Cloud の相互接続を発表 - News Center Japan
マイクロソフトとオラクルは、Microsoft Azure と Oracle Cloud 間でミッションクリティカルなエンタープライズワークロードを移行し実行することが可能となるクラウドの相互運用性に関する提携を発表しました。

これまでもAzureの新規VMにOracleをインストールすることは可能でしたし、インストール済みのVMを立ち上げることもできました。しかし、この連携は文字通りAzureとOracle Cloudのデータセンターが接続され、両方のクラウド+オンプレミスのワークロードがシームレスに連携されるというもので、まずは米国リージョンから試用開始されます。

上記のような技術的な問題の他、Oracleの以降にはライセンスや料金の問題もあります。OracleのAzure移行に関してはBYOLが可能ですが、例えば移行期間に幅をもたせて順次移行する場合などは一時的にライセンスが2重になることも考えられますし、コア数課金なのでVMの設計を失敗するとライセンス料が高くもなりがちです。
また、そもそもリリースにもあるようにOracle Exadataなどはそのままクラウドには載らず、移行に工夫を必要とします。

そこで、この発表にもあるように、DB部分は相性のいいOracle Cloudに置き、App以降の部分をAzureで組むような構成が可能になれば費用も技術的なリスクも最小化できるのではと考えています。

まとめ

AWSとAzureでのオラクル対応について最近のトレンドを紹介しました。日本でもオラクルのDBを使っている企業はかなりありますが、これらがクラウドに移行することでより安く可用性の高い構成が取れる可能性が高くなります。

今回は以上です。お読みいただきありがとうございました。

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Huli

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