転職を検討した際、まずはエージェントを通じてポジションを紹介してもらうことはよくあるかと思います。ただでさえ時間のない中、『ハズレ』のエージェントに会ってしまうことはできるだけ避けたいですよね。
私も過去には要領を得ないエージェントに案件を任せていたがために案件が上手くドライブしなかった、あるいは先方に良い印象を持たれなかった経験もあります。
この記事では、そんな私の実体験から転職エージェントの信頼度を見抜く方法をお教えします。
スカウトメールのタイトルをチェック
あらゆることに言えるとは思いますが、出だしで内容の伝わらないコンタクトはほぼダメです。詳しく聞く価値はありません。例えばこんなメールを出すエージェントを信頼できますか?
- ご面談のお願い(2267)
- 面談のご調整依頼<20時以降調整可能>
- 「ざっくばらんにお話させていただけませんでしょうか。」
いかがでしょうか。実はこれ、すべて過去私宛てに来たスカウトメールのタイトルです。もちろん開封すらしていません。いきなり『お願い』だけ投げてくるエージェントが候補者を幸せにすることなどありえません。
また、自身の実績をアピールするあまり受賞歴や経歴を強く押し出してくるエージェントも存在しますが、これもあまりおすすめできません。
中身の薄いエージェントにありがちなこと
これら内容の伴わないエージェントを見極めるためには、あなた自身が面接官になったつもりでエージェントを面接してみましょう。
すなわち、そのエージェント自身がどういう思いで仕事をしているか、困難にぶつかった時どれくらいコミットしてくれるかといった点に注目しましょう。
経歴のみからは本当のスキルは身につかないものです。
案件レジュメの添付を確認
もし悪くないと思ってメールを開いた中に案件レジュメ(いわゆる求人票)を添付しないエージェントも避けましょう。彼らは「非公開案件多数」などと書いていると思いますが具体的な案件を提示していない時点でこちらの経歴書を熟読していません。次々紹介はしてくれるかもしれませんが、ピンとくる率は低く、時間を浪費することがあります。
ただし、稀に特定の業界に強いタイプのエージェントもいるので、提示された案件が一貫しているか、業界について知識がありそうかきちんと見極めましょう。
レスの速さは十分?
例えば複数の企業に同時にエントリーしている場合や、一刻も早く面接を進めたい場合に、レスの遅いエージェントはこちらにとって大きな不安材料です。
一方で、これまでの2つのポイントと違い、レスが遅いのには一定の理由、あるいは応募者側の手落ちがあるケースもあります。
私の実体験ですと、直近の職歴だけを記載してキャリア初期の記載を省略していたため、差し戻しとなったことがあります。やり取りの手間が増えただけでなく、あちらもあちらで私の書類の不足事項を深読みしてしまったようで、結果的に戻しも遅れたようです。
当たり前ですが、書類の記載や不備はこちらの責任でもあります。不備があると全体のスケジュールが押してしまうので、提出の直前にはよくよく確認をしましょう。
また、書類提出後、面接後のフォローが遅い場合は合否について先方の中で揉んでいるため、そもそもエージェントまで結果が降りてきていない場合があります。ただ、この状態は基本的にエージェントにプッシュすれば事情を説明してくれるかと思います。
ヤキモキしますが決められた期間は待つ以外に無いでしょう。
ただし、特に判断を必要としないシチュエーションでレスが遅いエージェントはあまり信用してはいけないと思われます。
特に受領の連絡や調整中の報告などをしてこないエージェントはこちらからの連絡が二度手間三度手間になることもあります。
先方の社内事情に精通しているか?
上記3つをクリアしてコンタクトを取り始めたエージェントがいれば、次はそのエージェントがどれだけ先方に対して詳しいか、交渉力があるかを確認しましょう。紹介だけして条件交渉してくれないエージェントも多数います。
例えば、こんな質問を投げかけてみると良いでしょう
- (先方の)採用責任者とはどんな関係を築かれていますか
- 過去何名ほどこの企業へ内定者を送り込みましたか
- 面接のプロセスについて教えてください
- ビジネスモデルや強みについて教えてください
これらの質問に答えられない、あるいははぐらかす場合、そのエージェントは『刺さって』いない確率が高いです。求人を紹介してくれるだけの人ですね。
このタイプのエージェントに関わると条件交渉が上手くいかないだけでなく、面接のスケジュール調整等にも時間がかかることが多いです。
もし優秀なエージェントであればあなたの質問に一つ一つ丁寧に答えた上で応募のモチベーションを理解し高めてくれるでしょう。もしあなたがこれから転職を考えるのであれば、しっかりとコンサルティングができるエージェントか?見極めたうえでお付き合いされることをお勧めします。
まとめ:あなたがこれから付き合うべきエージェント
以上3つのチェックポイントをまとめると、転職活動にあたり付き合っても良いエージェントは下記のとおりです。
- 経歴を押し付けてくるだけでなく、真に候補者をサポートする意思がある
- 候補者の経歴書をきちんと読み込んだ上で適した求人を提案できる
- 応募する企業とパイプを築き、面接やレジュメの書き方を指導できる
- 先方のビジネスに対する本質的な理解がある
こうした特徴を持つエージェントであれば、きっとあなた自身の市場価値を高め、よりよりキャリア構築のための大きな助けとなってくれることでしょう。
正しくエージェントを見極めて理想の転職に近づいて下さい。
今回は以上です。お読みいただきありがとうございました。
コメント